この記事は、編集部が公的な情報と各社の公式の案内を調べてまとめたものです。先輩の体験談ではありません。

みんな、どこで性病検査を受けているんだろう。調べても、よく分からない——夜のお仕事をしている人から、そんな声をよく聞きます。

先に結論を置きます。受け方は3つ。無料で確かめたいなら保健所、症状があるなら婦人科、誰にも会わずに済ませたいなら郵送キット。 この3つを組み合わせるのが、いちばん続けやすい形です。

まず比べる:3つの受け方の違い

保健所婦人科・性感染症内科郵送の検査キット
費用無料(一部有料の検査あり)症状があれば保険が使える数千円〜1万円台(自己負担)
名前匿名で受けられる保険証を出すメールアドレスだけで済むものもある
主な項目HIV・梅毒など(施設で違う)症状に合わせて医師が決めるキットで選ぶ(膣・のど・採血)
人と会う会う会う会わない
向いているとき症状はないが、無料で確かめたい症状があるとき日程が合わない・対面が不安・毎月続けたい

どこで受ける?①保健所(無料・匿名)

保健所では、HIV検査を無料・匿名で受けられます。梅毒・クラミジア・淋菌などの検査も受けられるところがありますが、施設によって一部有料だったり、予約が必要だったりします。

探し方は、厚生労働省の「性感染症検査・相談マップ」がいちばん早いです。都道府県で絞り込むと、近くの保健所と検査日が出てきます。

ポイント

HIVの検査は「時期」に注意。 感染しても、抗体ができるまで時間がかかります。多くの自治体が「感染の機会から3か月(90日)以上たってから」受けることを勧めています。それより前に受けて陰性でも、3か月後にもう一度受けてください。

どこで受ける?②婦人科・性感染症内科

かゆい・痛い・おりものがいつもと違う・できものがある——症状があるときは、保健所やキットではなく、病院へ行ってください。厚生労働省の案内でも、症状がある場合は医療機関の受診が勧められています。症状があれば保険診療になります。

「かかりつけの婦人科を持ってください。すぐ相談できる専門家がいると、本当に心強いです」——性感染症まとめで、先輩の凛子さんが書いていた言葉です。

どこで受ける?③郵送の検査キット

自宅で検体を採って送り返すと、結果をスマホやパソコンで見られる仕組みです。誰にも会わないので、出勤の合間でも続けられます。

キットによって、採る場所が違います。

  • 膣の分泌物:クラミジア・淋菌・トリコモナス・カンジダなど
  • のど:のどのクラミジア・淋菌
  • 採血(指先から):梅毒・HIV

膣の検体だけのキットなら、採血はいりません。 梅毒やHIVを調べたいときに、採血が必要になります。

のどの検査も要る?

要ります。 厚生労働省のQ&Aによると、のどに感染した淋菌やクラミジアは、ふつうは症状が出ません。気づかないまま過ごしてしまうことがあります。

そして、のどの感染は性器の検査とは別に、のどの検体を採らないと分かりません。お仕事の内容を考えると、性器の検査とセットで、のどの検査も定期的に受けておくと安心です。

注意

のどの感染が心配で、症状もあるときは、耳鼻咽喉科か性感染症を診ている医療機関へ。すべての耳鼻咽喉科が性感染症を診ているわけではないので、行く前に電話で確かめてください(厚生労働省のQ&Aより)。

採血がうまくいかない——キットで一番多い悩み

郵送キットを使った人の投稿を調べると、いちばん多い悩みは自分での採血でした。血がなかなか出ない、指先が痛い、針が怖い、失敗して器具を送り直してもらった——そんな声です。

ポイント

採血のあるキットを使うときは、次の順番で。

  • 届いたら、まず説明書きを最後まで読む(綿棒が予備で2本入っている、など、読まないと分からないことがあります)
  • 説明書きにあるとおり、手を温めてから採る
  • 失敗したら、自分で何度も刺し直さず、買った会社に連絡する。追加の器具を送ってもらえることがあります(対応は会社ごとに違うので、注文前に確かめておくと安心です)
  • 採血がどうしても苦手なら、梅毒・HIVは保健所で受けて、キットは膣とのどだけにする、という分け方もできます

結果が出るまで、出勤はどうする?

結果を待つ間、出勤していいのか分からない——これも、よく聞く悩みです。

陽性だったら、次にどこへ

1. キットの結果は、病院で確かめる。 郵送キットは、診断そのものではありません。陽性と出たら、婦人科・性感染症内科で診てもらってください 2. オンライン診療という選択肢もある。 キットの会社によっては、提携のクリニックのオンライン診療で薬を自宅に送ってもらえます(診療費は別にかかります。症状によっては通院が必要です) 3. 梅毒にかかったことがある人は、医師にそれを伝える。 梅毒の検査には種類があり、治ったあとも陽性と出続ける検査があります。前にかかったことを伝えないと、今の感染と区別がつきにくくなります

どこに行けばいいか迷ったら、夜のお仕事をしている人のための無料の相談窓口もあります。無料で相談できる公的な窓口まとめを見てください。

検査代は年いくら?

毎月の検査代と、休む日のぶんの収入。お金の心配も、もっともです。月1回受けるとして、組み合わせ方で大きく変わります。

組み合わせの例1年の目安
毎月、キットで膣のクラミジア・淋菌(1回3,980円の場合)約48,000円
毎月、キットで膣17項目(1回10,780円の場合)約129,000円
上のどちらか+梅毒・HIVは数か月に1回、保健所で(無料)採血キットの分がかからない

(金額は、ある郵送キットの公式ページに載っていた特別価格で計算した例です。値段はキットや時期で変わります)

無料の保健所をうまく混ぜるのが、続けるコツです。先輩の言葉を借りれば、検査は「風俗嬢の必要経費」。病気で長く休むことに比べれば、ずっと安く済みます。

郵送キットを選ぶ前に、確かめたいこと

キットを使ってみたいと思ったら、注文する前にこの4つを確かめてください。

  • 値段と項目:膣だけか、のども入るか、採血があるか
  • 届き方:中身が分からない包装か、伝票の品名はどう書かれるか
  • 結果の早さ:何日で出るか。土日祝は検査が止まるところもあります
  • 陽性のとき:オンライン診療や病院の紹介があるか

編集部が調べた例を1つ挙げます。女性専用の「FemCHECK(フェムチェック)」は、公式ページに次のように書かれています(2026年10月13日に確認)。

  • 膣用17項目が10,780円、膣用クラミジア・淋菌が3,980円、のど用クラミジア・淋菌が3,980円、梅毒・HIVが4,980円(いずれも税込・特別価格)
  • 外装から性病検査キットと分からない包装と伝票で届く
  • 結果は注文日から最短で翌々日(クラミジア・淋菌・梅毒・HIV)。スマホで見られる
  • 匿名で検査し、メールアドレス以外の入力はいらない
  • 陽性なら、提携クリニックのオンライン診療を案内

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