この記事は、編集部が公的な情報と公式の案内を調べてまとめたものです。先輩の体験談ではありません(先輩の言葉を一部引用しています)。
何年も夜のお仕事をしてきて、昼の仕事に移りたい。でも、履歴書の職歴の欄で手が止まる——空白期間をどう書けばいいのか、いっそ偽ってしまおうか。そんな声を、編集部はXでも見かけました。
先に結論を置きます。偽らないこと。ただし、全部を書く必要もありません。 「書かない」と「嘘を書く」は別のことです。事実の範囲で書く方法は、ちゃんとあります。
夜職の経歴は、履歴書に書かないといけない?
夜職だったことを、自分から全部書かなければいけないわけではありません。 書くか、書かないか、どう書くかは、あなたが選べます。
ただし、選べるのは「事実の中から、何を書くか」までです。
- してもいいこと:夜のお仕事を職歴の欄に書かない。面接で聞かれたら、事実の範囲で答える
- してはいけないこと:働いていない会社の名前を書く。在籍していない期間を作る。持っていない資格を書く
前者は「書かない」、後者は「偽る」です。この線だけは越えないでください。
偽ると、どうなる?
厚生労働省が公開している「モデル就業規則」(会社が就業規則を作るときのひな形)には、懲戒解雇の理由のひとつとして「重要な経歴を詐称して雇用されたとき」が挙げられています。
実際の会社の就業規則にも、同じような決まりが置かれていることがあります。つまり、架空の職歴で入社して、あとで分かったら、せっかく移った昼の仕事を失うことがある、ということです。
空白期間を埋めるために、知り合いの会社や、なくなった会社の名前を借りる——という話を見かけることがあります。これも「偽る」側です。前の会社に在籍の確認をされたら、分かってしまうことがあります。
職歴の欄は、どう書く?——事実の範囲で書く3つの方法
| 書き方 | 向いている人 | 気をつけること |
|---|---|---|
| ①職歴の欄に書かない | 夜のお仕事の期間が短い・昼の職歴もある | 空白期間を面接で聞かれたときの答えを、先に用意しておく |
| ②「接客業」として書く | キャバクラ・ラウンジ・ガールズバーなど、飲食を出すお店で働いていた | 「飲食店で接客」と書けるのは、実際に飲食を出すお店だった場合だけ。風俗店を「飲食店」と書くのは事実と違うので、勧めません |
| ③夜職の経験を前提にした求人に応募する | 隠すこと自体に疲れている・長く夜職だった | 求人の数は、普通の転職サイトより限られる |
どの書き方を選んでも、店名や源氏名は書かなくて大丈夫です。
面接で空白期間を聞かれたら、たとえばこう答えられます。
- 「その期間は、接客のお仕事をしていました」
- 「接客の仕事で、初めてのお客さまと話すことに慣れました」
どちらも、夜のお仕事をしていた人にとっては事実です。自分が聞かれて困らない範囲の言葉だけを使う——これが、偽らずに乗り切るコツです。深く聞かれたときに作り話を重ねると、そこから崩れます。
空白期間は、どう説明する?——「これから」に話を移す
空白期間そのものより、面接官が知りたいのは「この人は、これから続けて働けるか」です。過去の説明は短くして、これからの話に移すほうが伝わります。
いちばん強いのは、空白期間を「準備の期間」に変えてしまうことです。
ハロートレーニング(公的な職業訓練)を使う方法
- 仕事を探している人のための、国の職業訓練。パソコン・事務・介護など
- 受講料は無料(テキスト代などは自分で払う)
- 条件を満たせば、訓練中に月10万円の給付金(職業訓練受講給付金)を受け取れる
- 申込みは、住んでいる地域のハローワークで相談してから
訓練を受けていれば、履歴書に「◯◯の職業訓練を修了」と書けます。空白期間が、そのまま説明になります。条件や募集中の訓練は、ハローワークで確かめてください。
もうひとつは、辞める前に、次の仕事を決めてしまうことです。昼の仕事を続けながら金曜の夜だけ働いていた先輩の時間割は、昼職と夜職の掛け持ちはできる?にあります。昼の職歴が途切れていなければ、空白期間はそもそも生まれません。
先輩は、夜職のことを人に話していた?
正社員として働きながら、週1回ホテヘルに出ていた先輩・ひろのさんは、辞めて数年たった今のことを、こう書いています。
「お金は得られる事は出来ましたが、その金額には見合わない程の隠し事を抱えてしまったなと言う気持ちでした」
そして、結婚して家族ができた今も、家族には話していないそうです。
「まだまだ偏見の目で見られる職種なので、この仕事の事に関しては一切言うつもりもありません。相手に不要な感情を抱かせる必要はないと思っているからです」
履歴書の話ではありません。でも、「言わない」ことと「嘘をつく」ことは別で、言わないのは相手を思っての選択にもなりうる——先輩の言葉は、そう教えてくれます。
夜職専門の転職サービスに相談する前に——3つの不安
ひとりで履歴書を書くのが不安なら、夜職から昼職への転職を専門にしているサービスに相談する方法もあります。申し込む前に気になる3つを、「昼ジョブ(昼job)」の公式ページで確かめました(2026年10月21日に確認)。
- 無料?:公式ページに「完全無料の転職サービス」と書かれています
- 夜職の経歴を話して大丈夫?:公式ページに「経歴を隠す必要はありません」とあり、紹介する求人は夜職の経験がある人を前提にしているそうです。上の表の③の方法です
- 連絡はどう来る?:電話かLINEで無料相談 → カウンセリング → 面接の練習と求人の紹介、の順。関東は来社しての面談、ほかの地域はWEB面談や電話で対応、と書かれています
履歴書については、写真の撮影から書き方までサポートすると書かれています。
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合わないと感じたら、ハローワークも無料で相談できます。どちらか1つに決めなくて大丈夫です。