「本番を強要されたらどうしよう」。働く前にいちばん怖いのはここだと思います。先に、ホテヘルで働いた先輩・ひろのさんの答えを言います。
強要してくる客は「ほぼいない」。ただし、ゼロではない。そして力づくで無理矢理、という事態にはならなかった——これが実感です。
だからこの記事で伝えたいのは、「怖がらなくていい」ではありません。「ほぼいない」を支えているのは、お店の守りの仕組みだということ。
守ってくれる店かどうかを働く前に見分けること、そして万一のときにどう動くかをあらかじめ決めておくこと。
この2つがあれば、最大の心配は「対処できる問題」に変わります。
そもそも、どのくらいの頻度で起こるの?
風俗であっても本番行為は禁止です。ひろのさんのお店も、その点はしっかり客に念押ししていました。
それでも「本番をさせてくれたらしい」という男性同士のうわさ話があり、「もしかしたら自分だけは特別に」という思いで来店する人が、残念ながらいるそうです。
では実際は、というと——何度も利用している常連さんは、約束をきちんと守ってくれる。
本番を強要する人は、ほぼいませんでした。 ひろのさん自身「私はきっとラッキーな方だった」と言いつつ、働いた期間で強く印象に残っているのは二人だけです。
ただし「ほぼ」です。まったくいないわけではない。だからこそ、次の話が本題になります。
お店は守ってくれるの?——ひろのさんの店の場合
ひろのさんのお店では、研修のときから「本番は絶対にダメ」と何度も言われました。そして口だけではなく、仕組みがありました。
- そんな事態になりそうなら、ホテルのトイレにでも隠れて電話をすること
- そのためにスマホは必須で、お店の電話番号は入店時に確実に登録させられた
- 電話をすれば、スタッフが駆け付けてくれると明言されていた
「そのための男性従業員なのかな」とひろのさんは感じ、ここまで強く言ってくれるお店なんだと、むしろ信頼が増したそうです。
いま思えば、本番を許せばお店側が咎められる立場でもある。だからお店には、女の子を守る動機がちゃんとあるんです。
面接や研修で確かめてほしいのは、「本番禁止と言っているか」ではなく、「断ったあと、誰がどう助けに来てくれるのか」まで具体的に説明されるかです。
避難の手順・連絡先の登録・駆け付ける人。ここが具体的なお店は、守る気があるお店。あいまいなお店は、その時点で候補から外していい——これが先輩の物差しです。
実際に強要してきたのは、どんな人だったか
一人目は20代後半。背丈も服装も普通で、「友人にいそう」なタイプでした。ところがサービスの終盤、「こんだけ頑張ったから挿入れさせて?」。
決まりだからごめんね、と努めて可愛く断っても、何度も繰り返す。体を押し付けて、あわよくば、という動きをしてくる。
ひろのさんは体位を替えたり、抱きつきながら位置をずらしたりしてかわし続け、最後は手で終わらせて事なきを得ました。
「こんなに必死になったのは後にも先にも初めて」だったそうです。
二人目は年配の男性。力ではなく、気持ちの悪い言葉で何度も懇願してくるタイプでした。若い人より年配の方がタチが悪かった、というのがひろのさんの感想です。
ここで大事なのは、二人とも、力づくではなかったこと。「無理矢理ではないだけマシだった」とひろのさんは振り返ります。
必死に抵抗していれば、事故のように入ってしまうことはない、とも。粘ってくる客との攻防は消耗しますが、「押し切られたら終わり」ではないんです。
これはあくまで、守りのしっかりしたお店で働いた一人の経験です。業態やお店によって危険度は変わりますし、「力づくは起こらない」という保証ではありません。
だからこそ、前の見出しの「店の守り」が先、という順番は忘れないでください。
万一、力づくになりそうだったら
ひろのさんは、暴力を振るわれそうになったら即、電話を持ってトイレに駆け込むと決めていました。実際には使わずに済みましたが、「決めてあった」こと自体が心の支えになります。
そして危険を感じたら、その場をしのいだあとで必ずお店に報告すること。
服を着ていないから恥ずかしい、なんて二の次ですよ!!——これは、ひろのさんが原文で二重の感嘆符つきで書いていた言葉です。報告すれば、その客は出入り禁止にできる。黙っていれば、次の女の子が同じ目に遭います。
まとめ:心配は「準備できること」に変えられる
強要してくる客は、ほぼいない。でもゼロではないから、働く前に確かめることは2つです。
断ったあとに守ってくれる仕組みがあるお店を選ぶこと。万一のときの動き方(隠れる場所・電話・報告)を自分の中で決めておくこと。
ひろのさんは「風俗嬢をして身についた技術は、挿入を断固と避ける方法と、やんわりかわすトーク術」と笑っています。
怖さの正体を知って、準備をして、それでも危ないときは店と警察を頼る。
この順番さえ持っていれば、最大の心配は、働くのをやめる理由ではなく「対処の手順がある問題」になります。