未経験で風俗デビューするとき、先に答えを言います。

未経験であることは、まったくマイナスになりません。むしろ強みです。 隠す必要も、恥じる必要もない——これが、まったくの未経験からデリヘルで働いた先輩・ぺぺこさんの結論です。

ただし、ひとつだけ気を付けてほしいことがあります。その「未経験で、わからないことが多い」状態につけ込んでくるお客さんがいること。

ぺぺこさんが「新人キラー」と呼んでいた彼らの手口は、大きく2つ。本番交渉店外デートの誘いです。

この記事では、実際に言われた言葉と、実際に効いた断り方まで書きます。

未経験なのに、お仕事なんてもらえるの?

ぺぺこさんも、始める前は同じ不安を抱えていました。風俗業界=技術もサービスもきちんと身につけたプロのお姉さんたちが働く場所。

そんなところに未経験の私が入って、お仕事があるのか、お給料はもらえるのか……と。

同じ業界の友人もおらず、待機中に他の女の子と話すこともほとんどなかったので、情報源はお客さんかドライバーさん、あとはネットだけ。

それでも働いてみてわかったのは、未経験には未経験なりの良さがあるということでした。

お店にとって「未経験の女の子」は、お客さんにおすすめできるポイントになるそうです。実際、風俗サイトには未経験専門店もあるくらい。

お客さんからも「未経験の新人さんは初々しさがあっていい」と直接聞いたそうです。

多少ぎこちなくても、多少失敗しても、最低限きちんとした接客態度をとっていれば「未経験だから」と大目に見てもらえる。

ぺぺこさん自身、未経験であることをお客さんに隠さず働いて、何度もそのことに助けられました。

「新人キラー」ってどんなお客さん?

とはいえ、お客さんの全員がいい人とは限りません。

入店したての頃、ぺぺこさんは何人か出会っています。入店したばかりの、しかも未経験の新人ばかりに予約を入れるお客さん。ぺぺこさんは個人的に「新人未経験キラー」と呼んでいました。

もちろん悪気のない人もいます。「未経験の子に教えてあげたい」という人や、長年の常連で新人さんに興味があるだけの人も。

問題は、経験の少なさ・場数の少なさを利用しようとしてくるタイプです。

一番多いのは本番交渉。実際に言われた言葉

新人キラーの手口でいちばん多いのが、本番交渉でした。ぺぺこさんが実際に言われたのは——

  • みんな本番をしているのに、しなかったら指名とれないよ
  • 本番してくれたら、また次も指名で予約とるんだけどな
  • 本番したら、チップ弾むのに
  • 本番しないと仕事なくなって稼げないよ
  • お店に電話した時、本番できるって聞いたんだけど

耳にタコができるほど、いろいろな言い回しで言われたそうです。さすが大人、言い方は巧み。始めたばかりで指名客もいない、仕事がなければ手取りもゼロ。

お金が欲しくて始めた自分と、本番禁止のルールとの間で、心が傾きそうになったことも正直あったといいます。

注意

デリヘル(店舗型ではないヘルス)は本番行為が禁止されている業態です。「みんなしてる」「お店はOKと言っていた」は、断らせないための常套句。

応じれば自分の体のリスクだけでなく、同じお店の女の子にも迷惑がかかり、最悪の場合は警察沙汰にもなりえます。

ぺぺこさんの断り方は、こうでした。「お店はいいと言っていたよ」と言うお客さんには——「お店に確認しますね」

勝手な判断で後からお店に迷惑がかかると大変なので、と添えて。

「本番しないと稼げないよ」には——「本当に稼げなくなったらソープに行くかもしれないので、転職したら来てくださいね!今のところ予定ないですけどっ!」

相手のタイプに合わせて言い回しは変えつつ、何度断ったか覚えていないほど断り続けたそうです。

店外デートに誘われたら?

本番交渉の次に多かったのが、店外デートの誘いです。未経験の新人だった最初の半年間が、いちばん多かったといいます。

しかも、何度も通って仲良くなってからではなく、初対面のその時間内に誘われることが多かったそう。連絡先もセットで、しつこく聞いてくる。

なぜ店外をしたがるのか。ぺぺこさんはお客さんに直接理由を聞いていました。

プライベートの時間を自分に使ってほしい、他のお客さんとは違う特別感がほしい、お店を通すのが面倒、お店を通さなければ禁止事項もない、愛人やパパになりたい——だいたいこのどれかです。

ぺぺこさんの考えは、はっきりしています。一回や二回しか会ったことのないお客さんとの店外は、危険が伴いすぎる。

どんなうまい話をされても、です。 むしろ、うまい話をしないで店外に誘うお客さんのほうが少ないのでは、とすら感じたそうです。

しつこい誘いは、どう断ればいい?

まずは「お店に禁止されています」。真偽は別として「店外がバレると罰金がとられるので」と言ってもいい。軽い気持ちのお客さんは、だいたいここであきらめてくれます。

それでも引き下がらないお客さんには、ぺぺこさんがいろいろ試した中で、いちばん効いた断り文句があります。

ポイント

「目標のためにデリヘルを始めたから、達成するまで休まないで働くって決めているんだ」——これがいちばん良かったそうです。

借金や掛け持ちを理由にすると「じゃあその分出すから休んでよ」と返されかねません。

目標を理由にしたお客さんのほうが、「じゃあ応援するよ!」と指名でリピーターになってくれることが多かったといいます。

コツは、断り文句をひとつ決めたら、言い回しがぶれないように具体的な知識も付けておくこと。具体例が出ると真実味が増して、お客さんも応援してくれたそうです。

ちなみにぺぺこさんは、連絡先も誰とも交換しませんでした。「誰とも交換しないって決めてるんだ!だからごめんね」。

あいまいにすればするほど「もう少し押せばいけるかも」と勘違いされて、どんどんしつこくなる。断るときは、はっきり断る。 これが働いて実感したことでした。

まとめ:かわし方を知っていれば、怖くない

働いて感じたのは、「とりあえず言ってみて、できたらラッキー」という軽い気持ちのお客さんが多いということ。

軽く言われて、かわしていれば、多くのお客さんはあきらめてくれます。よっぽどしつこい人は、お店に報告していい。

放っておけば、また別の子に同じことを言うでしょうから。

かわし続けるのは正直、面倒だし大変です。ぺぺこさんも仕事の本数が増えた時期、毎回違うお客さんに言われて、内心「本番が本番がって言うならソープ行け!」と叫びたくなったとか。さすがに言わなかったそうですが。

嫌なときは嫌だと、できないことはできないと伝える勇気を持つこと。未経験ならなおさら不安かもしれませんが、それがこの仕事では何より大事——先輩からのメッセージです。