結論から言います。「普通に、真面目に就職した先にも、心が折れる瞬間はある。」 これは、高校を出てすぐ大手企業に就職し、早期退職してから箱ヘルスの世界に入った先輩・まみるさんの話です。
人生の選択を、美化も否定もするつもりはありません。ただ、彼女がどうしてその道を選んだのか、率直な言葉で残します。
大手企業に就職して、すぐに辞めた
まみるさんは高校を卒業してすぐ、某大手企業に就職しました。厳しい規則、接客マニュアル、お客様からの厳しい言葉。
慣れない環境で、当時まだ未熟だったという自分にはとても耐えられず、まもなく退職したといいます。
辞めたあとは、働く気力もなく、家に引きこもる毎日が続きました。「普通に就職して、普通に働く」というレールから外れてしまった感覚は、想像以上に重かったのではないかと思います。
「普通に就職しても、続けられるとは限らない」という感覚に、もし今、心当たりがあるとしたら——それは甘えでも失敗でもありません。
合う・合わないは、実際に働いてみないとわからないことのほうが多いです。
きっかけは、友人の紹介だった
そんな時期に、友人に紹介されたのが夜職の仕事でした。最初は断ったといいます。ですが、紹介されたチェーンの社長がぜひ話だけでも聞いてほしいと言い、しぶしぶ会うことになりました。
そこで社長からお店の説明を受け、店内も見せてもらい、他愛のない世間話もしたそうです。
2時間ほど話したあと、社長は彼女を気に入った様子で、「ぜひうちに来てほしい、悪いようにはしない」と誘われました。
「社長も社員も悪い人ではなさそうだし、最近暇だったし、やってみてダメなら辞めればいい」——まみるさんは当時をそう振り返っています。
深く思い詰めた末の決断というより、軽い気持ちからのスタートだったといいます。
「軽い気持ちで始めた」ことを、まみるさん自身は後悔した様子では語っていません。
ただし、社長やスタッフから直接誘われて入店を決めるケースでは、契約条件(バック率、罰金の有無、辞めるときの条件など)を後からでも書面やチャットで確認しておくことをおすすめします。
「悪いようにはしない」という口約束だけでは、あとから確認できません。
箱ヘルスというお仕事
まみるさんが入ったのは「箱ヘルス」というお店でした。個室で待機して、お客様が来たらサービスをする仕事です。
お客様が来店するとフロントからコールがあり、「フリー(指名なし)、60分コース、オプションなし」といった形で内容が伝えられます。
サービス内容は、フェラチオや素股など、挿入をともなわないものです。ヘルスは本番(挿入)が禁止されており、これはどの店舗も共通のルールだといいます。
お客様によって求めるものは違うので、伝えてもらえない場合は手探りで見つけていく必要があったそうです。
忙しい日は指名が立て続けに入ったり、ロングコースのお客様が続いたりして、体力的に厳しいこともありました。
ただ、それをお客様に見せてはいけないのは、普通の接客業でも夜職でも同じだと感じていたそうです。
「少ない時間で多く稼げる」実感と、リスクの両方
まみるさんは、仕事内容そのものへの抵抗感はあったものの、嫌でなければ「下手な大手企業より少ない時間で多く稼げる」と実感したと振り返っています。
想像していた「暗い夜の世界」とは違い、指名が来ないという不安も、実際に働き始めてからは感じなかったそうです。
一方で、性病などの心配事は確かに常にあり、リスキーな仕事であることも同時に書いています。
「稼げる」という実感は、まみるさんひとりの体験です。金額や条件は店舗・地域・時期によって大きく変わるので、この記事だけを根拠に期待値を決めないでください。
性感染症のリスクについては、業態にかかわらず定期的な検査が前提になります。
それでも「戻りたいか」と聞かれたら
まみるさんは、この仕事をやめたのは、嫌になったからではなく、別の事情があったからだと書いています。
現役ではなくなった今、「戻りたいか」と聞かれると答えに悩む、と正直に振り返りながらも、「働いていたときは確かに楽しかった」ともつづっています。
向き・不向きがはっきり分かれる仕事だとしながらも、様々な人間に出会えたことを、彼女は肯定的に受け止めているようです。
まとめ:普通に働いていた私でも、この道を選んだ
まみるさんの話は、「大手企業で普通に働いていた人でも、事情があれば別の道を選ぶことがある」という一例です。人生の選択に、正解も不正解もありません。
ただ、選ぶ前に知っておいたほうがいいこと——契約条件の確認、本番行為はどの店でも禁止であること、性病リスクとの付き合い方——は、この保健室で並行して扱っていきます。